

BLEの距離推定を調べてたらWiFiにも似たようなdBm目安があった
この記事は、構成と文章の整理にAIを使っています。
あくまで読みやすくするための補助で、内容そのものをAIにすべて任せて書いているわけではありませんが、ところどころ相談しながら整えています。
BLEビーコンのRSSIから距離を推定する方法を調べていたら、WiFiにも同じようなdBm-距離の目安表があることに気づいた。じゃあ両方まとめて精度を確認しておくかと思って調べた。
結論から言うと、どっちも「目安」以上のものではない。ただし目安の質が違う。
BLEにはログ距離パスロスモデルという公式がある
BLEは、RSSIから距離を推定するための計算式が一応存在する。
D = 10 ^ ((C0 - RSSI) / (10 * n))C0:基準距離(だいたい1m)で事前測定した既知のRSSI値n:パスロス指数(自由空間なら2くらい、屋内で壁があると2〜4)D:推定距離
公式があるから正確、と思いきやそうでもない。実験データを見ると、信頼できる範囲はだいたい4m以内、見通し内(LoS)でも誤差25%程度出る。5mを超えたあたりから相関自体が崩れ始めて、7.5mの距離が31.79mと推定されたケースまである。
さらに、パスロス指数nの選び方次第で平均誤差が0.36m〜1.6mくらいブレるという報告もある。このnは環境ごとに個別キャリブレーションが必要で、キャリブレーションした環境が変わった瞬間に精度が崩れる。
ついでにWiFiのdBm目安も見てみた
WiFiにもよく見る換算表がある。だいたいこんな感じ。
| dBm | 評価 |
|---|---|
| -30 | 非常に強い(AP のすぐそば) |
| -50〜-60 | 強い、ストリーミングや通話に最適 |
| -60〜-67 | 良好、ビジネス用途の最低ライン |
| -67〜-70 | 許容範囲、劣化し始める |
| -70〜-80 | 弱い、遅延や再送が増える |
| -90以下 | 実用不可 |
dBmの品質ランク自体はソースによってブレが少なく、この並びはほぼ共通している。
問題は、この表に「1メートル」「20メートル」みたいな具体的な距離を紐付けてるパターンがあること。これは根拠が薄い。壁の材質・障害物・ルーターの送信出力・干渉源の有無で減衰量が全然変わるから、dBm単体と距離を1対1で結びつける公式な対応表はそもそも存在しない。BLEのように「計算式」と呼べるものすら無い。
もう一つ見落としがちなのが、dBmは対数スケールだということ。RSSIが6dBm変わると実効距離はだいたい2倍/半分になる、という目安がある。つまり-50→-60の10dBmの差と、-60→-65の5dBmの差が、体感としては同じくらいのインパクトを持つこともある。線形に「dBmが下がった分だけ距離が伸びた」と読むと普通に間違える。
つまりどういうことか
- BLE:距離を出すための計算式(ログ距離モデル)は存在するが、事前キャリブレーション必須で、実用精度が出るのはせいぜい数m以内。壁一枚、人一人ですぐ破綻する
- WiFi:計算式すら無く、dBmの品質ランク(強い/普通/弱い)が目安として使える程度。「-60dBmだから何メートル」は当てにならない
RSSI(dBm)は「距離の代理変数として使えなくはないが、信用しすぎると痛い目を見る」くらいの精度のものだった。正確な測距がしたいなら、RSSI単体に頼る設計は最初から避けたほうがいい。